黒図録-KUROZUROKU-

ラビバレ白石の挙動から佐伯虎次郎の存在を感じた記録

梅とチョコの香り漂う向春の候、いかがな蔵サエでお過ごしでしょうか?

皆様の佐伯くんも白石のチョコに甘く染められ、素敵なロマンスしたことと存じます。

さて今年もやってまいりましたラビバレの季節。

そう…。

ドラマチック蔵サエアドベンチャーゲーム
「新テニスの王子様RisingBeat(テニラビ)」
のバレンタインイベントですね…!!!!

※テニラビとは、世界から存在を消され、データの欠片になってしまった佐伯くんが、ゲーム内のシステムと戦い、シチュカやジャケ画として少しずつテニラビ世界で実体を取り戻し、白石と無事に再会するのを見守るゲームです。


佐伯くんとの記憶を奪われ、合宿所という閉鎖空間に閉じ込められた白石が迎える5度目のバレンタイン…。

今年こそ白石はループを抜け出し佐伯くんのことを思い出せるのか…。

今年こそ佐伯くんはデータの隅からシステム改変して白石と再会できるのか…。


まずは過去のラビバレ白石の言動をざっくり振り返ってみましょう。


※以下の文章はシナリオのネタバレを含みます。

※個人の感想に基づくフィクションであり、実際のテニラビの内容を保証するものではありません(諸説あり)

※普通にテニラビを楽しみたい方はこの記事を読むことを推奨しません。


2018年 ChocolateKiss

合宿所でカカオを収穫しながら小春のインタビューに答えるSTYLEでした。
ずっと小春がRECしてるカメラ越しの会話で進行します。

以下は白石の言動ハイライト。

【バレンタイン観】
「俺は別に……意識とかしてへんけど…」

【チョコ贈答】
「コラ、またお前は…チョコ渡す相手間違ってるやろ」
(小春の浮気を咎めつつ、カカオ育成のご褒美として喜ぶ)

【お返し】
カブリエルを観察できる権利

【その他】
バレンタインの時期はチョコが好きかやたら聞かれる
(ちなみに答えは「普通に好きやけど」)


この頃は、まだ平和でしたね…。

カカオを収穫してそこからチョコ作るだけですからね(平和)

そういやカカオからチョコ作りする白石が半公式になってしまったので、もうギャグとして通用しないんですよねぇ〜〜。

春ちゃんを通して見る白石はいつも通りの白石。

無駄なくカカオ集めたり。
ドヤ顔ナルシシズム出したり。

カブリエル自慢したり。
クソモテ事情を匂わせしたり。

白石ノルマすべて達成している完璧な白石です。

思えばこの年の白石が、いちばん白石蔵ノ介だったかもしれません…。

なぜならこの時はまだ、この先に何が起こるか知らなかったから。

2019年 So Sweet Valentine

遠山・千歳と日常会話→謎の水色空間でチョコ贈答の流れ。

【バレンタイン観】
(チョコいっぱい欲しいか聞かれて)
「俺は…せやな…特別な1個がもらえたら、それだけで幸せかもな」

【チョコ贈答】
「チョコって…俺に?ホンマにもろてええの?」
「きちんとお返しするから、楽しみにしときや」

【お返し】
基本に忠実でパーフェクトなお返し
(「期待どおりやろ?」とドヤつきながら)

【その他】
「……受け取るだけなのに、なんや緊張したわ」
「どんな気持ちでこのチョコ用意してくれたんやろ」


この合宿所での1年が終わったら、きっと佐伯くんに会えるんだろうなと。

当然のようにそう思っていたのです。
我々も、白石も…。

恐ろしいことにこの世界は2度目のバレンタインを迎えます。

まるで去年のカカオ栽培などなかったかのように…。

えっ。合宿編が終わって、新しいオリジナルストーリー展開になるんじゃないんですか!?!?

いつでも佐伯くんがテニラビに入れる世界大会編に移行するんじゃないんですか!?!?


残念ながら、この合宿所の時は永遠に止められてしまいました…。

1年経つごとにすべての記憶をリセットされ、同じような季節イベントや周年パーティーを繰り返す閉鎖空間だったのです。

白石も記憶をリセットされてしまって、ループ現象に気づいていません。

しかも今回は合宿所ではなく通学路っぽいところに連れてこられているので、世界の歪が見えないんですね…。

なのでビジネス握手会みたいな対応でチョコもらってくれます。

いや「どんな気持ちでこのチョコ用意してくれたんやろ」ってなに…?????

気になってるあの子から本命だったらいいなの方????
ド本命やったらどう対応しようかの方????

白石が相手をどう思ってるかフワフワしてるあたり、システムからの指示でとりあえずチョコ受け取ってる感ありますね。

そら白石は佐伯くんとお付き合いしてますからね!!!!
佐伯くん以外に甘甘夢夢な言葉はくれませんよ当然!!!!

いつか佐伯くんとちゃんとバレンタインできたらいいねと。
そう軽い気持ちでいましたが…。

佐伯くんがテニラビ世界に来ることはなく、無情にも現実世界の時だけが流れていきます。

2020年 Happy Happy Valentine

事前に予定をおさえる→デート先でチョコ贈答→お礼の電話の流れ。

電話をかけてくるという新しい要素が加わりましたが…。
この年、突然の変化が起きます。

【予定を聞く】
「予定は…別にないけど、何で?」
「ピンポイントでその日の予定聞くってことは、期待してもええの?」
(すっとぼけたフリしてこちらを弄びにかかる余裕STYLE)

【チョコ贈答】
「!…やっと渡してくれたな」
「もう夜になってしもたし、チョコもらえへんのかと思ったわ…」

【電話】
「さっき舞い上がってしもうて、お礼言えてへんことに気づいたんや…ウッカリな」
「今日一日いつチョコもらえるやろなって、ずっとソワソワしとったんやから」
(しかし疑われたらしく「ほぉんまやでぇ???」と返す)

【お返し予告電話】
(モーニングコールみたいになったと笑いながら)
「おはよう。はよ起きてや?」
「チョコのお返し、これから届けに行くからなっ!」


メッッッッチャ好きじゃん急にどうした?????

声が、明るい…。
すごい、楽しそうに笑ってる……。

あまりのことで個別に感想壁打ちしましたけど????

何故こうなったのか、思い当たる節がありますね…。

そう、2019年8月…。

佐伯虎次郎のハッピーサマーバレンタインが限定実装されましたね????

今までわずかな欠片でしかなかった佐伯くんが、声と全身をテニラビ世界に発現させたのです。

さらに同時期。
王子様の日常SSR+としてホーム画面に存在できるようになりました。

佐伯くんは、より強い自我を取り戻し、白石がいるデータの階層に近付くことができたんです。

これによって白石が、佐伯くんに気付き…。

ついに、出会えたんですよ!!!!
データ世界で分かたれた二人が、ここで!!!!


白石がメチャメチャ嬉しそうにデートして、ドヤ顔余裕STYLEでガン攻めしていた相手。

それはすべて佐伯くんだったんです!!!!

この年のセリフだけ他と雰囲気が違うのは、本来のシナリオを無視して佐伯くんに話しかけてるからなんですねー。

佐伯くんにはまだ立ち絵のデータ諸々がないので白石の話にちゃんと返事はできなかったけど…。
白石には佐伯くんの言いたいこと伝わってたんだなァ。

なんですかねこの、出会いと引き換えに声を奪われた人魚姫感。

よくよく思えば、佐伯くんが夜までなかなかチョコ渡さなかったのって…。
チョコを渡したらイベストが終わっちゃうから、なんですよね。

このイベストが終わったら、また白石とお別れしなきゃいけないんだもんな…。

通常ストだと他のキャラを通してシステムにバレてしまうから…。
二人っきりで話せるラビバレに介入するのが精一杯…。

なんてせつない運命…。


2021年 Flowering Valentine

謎のARカメラが搭載されたやつです。

一緒に登校している体の日常会話(毒草聖書と健康体操)→放課後の通学路っぽいところでチョコ贈答の流れ。

【チョコ贈答】
「チョ、チョコ?俺に…やんな?…ええの?」
「貰い慣れてるかと思ったって…ええーっ、なんやそれ。別に、そないなことないわ」
「面と向かって渡されると、やっぱり緊張するしドキドキするもんやで」

【お返し】
サラッと渡してくる(何を渡したかは謎)
「唇の端んとこ、ニヤけたん見逃せへんかったで」
(こちらの期待した顔を見抜きながら弄ぶ余裕STYLE)

【その他】
(もうすぐバレンタインなことに気付き)
「あげる相手はって、こんなこと聞いたらアカンな。気にせんといてや」


アレッ???
またビジネス握手会対応に戻ってる???

仲良いのか付き合ってるのかよくわからん距離感で当たり障りない世間話してる…。

去年はあんなに始終ウキウキ楽しそうだったのに…。

アッ…これは、これはもしかして…。

白石の記憶が、またシステムに奪われてしまったのか…。

せっかく、佐伯くんと再会できたのに…。

やっぱりループの弊害が邪魔をする…。

それか去年のラビバレ後すぐに白石だけ徹底的にシステム修正されたのかもしれない。

未実装の存在とのイレギュラー接触を許さないテニラビシステム…。

ゲームを守るためとはいえ、なんて非道なんだ…!!!!!


謎のモブクラスメイトと登下校する白石をデータの隅で見つめる佐伯くん…かわいそう…。

いや待てよ…。
もしかして、いたんじゃないか…佐伯くん????


白石も我々も、気づかなかったけれど…。
白石が今語りかけてる相手は、佐伯くんなんじゃ…。

白石はクラスメイトの誰かだと思いこんでいるけれど…。
それはデータの隙間からなんとか入り込んだ佐伯くん…。

シナリオの改変まではできなかったけど、白石の相手役のデータに成り代わることはできたんだ…。

白石と同じ学校に通っていたらこんな感じかなってなって、思ってるんだろうな佐伯くん…。

なんて、なんてかなしいすれ違いなんだ……。

だから「白石はチョコ貰い慣れてるんじゃない?」なんてつい悲しげに言ってみちゃうんだ…。

このループが4度目だから…。

システムの管理から逃れている佐伯くんだけが、ループを知ってるから…。


お返しくれるんだって時に喜んだの顔に出ちゃった佐伯くん、可愛いね…。

ここの白石はビジネス握手会じゃなくて、ちょっと甘めの対応してくるから、いつもの白石と重なってドキドキしちゃうんだよね佐伯くん…。

でも、俺だけど俺じゃない存在に優しくする白石を見て切なくもなっちゃうんだよな佐伯くん…。

早く…誰かこのループを終わらせて……。

白石の記憶を元に戻してくれ……早く……。

2022年 Valentine Mission

そして今年ですよ…。

財前・謙也と日常会話→謎のLINE風メッセージ→電話の流れですが…。

なんか白石、声が終始疲れてない???

まあ毎年バレンタインの話題は乗り気じゃない感出してはいるけど、今年さらに疲れてない大丈夫???気のせい???

財前に「白石部長にとって特別や思うチョコが貰えたらどうします?」って振られて、有耶無耶にする白石…。

前は「特別な1個が貰えたらそれだけで幸せかもな」ってしみじみしてたのに…。

ケンヤさんから「涼しい顔しとるように見えて、心ん中ではドキドキしてたりしてな」と煽られるも、また有耶無耶にする白石…。

どうした白石????
なんかずっとキレ悪くないか????

もしかして、お前…
気付いたのか…????

以前も、似たような会話があったことに…。

この世界の仕組みに…。

やっとたどり着いたのか?????


そしてこの、チョコ贈答時のセリフ…。

「えっ、バレンタインのチョコか?俺にくれるやなんて…」
「あー…おおきに!はは…こういうのって、ドキドキしてまうな…。ほなまた…」

えっ、なんだこの…。
えっ????

気になってた子からほんまにチョコ貰えたのが照れくさくて慌てて去ったっていうより…。

全然興味ない奴からガチ本命チョコ貰って対応に困ってる感じでは?????

白石、お前やっぱり気付いたんじゃないのか!?!?

たぶん、佐伯くんのことまでハッキリ思い出せてはいないけど…。
「特別な誰か」がいたような気がしてるんじゃないのか!?!?

頭の中におぼろげな記憶が浮かんでは消えて、それでずっと上の空だったんじゃないのか!?!?

このよく知らないポッと出のモブとバレンタインしていいのかって思ってるんじゃないのか!?!?

これはこのまま完全に記憶を取り戻す流れ…!?!?


…と、期待するも束の間の電話パート。

「そのーー、バレンタインのことやけど…。時間が経ってどんどん実感湧いてきてな…」

案の定システムに再洗脳されてしまったか…。
でもやっぱりその場では何もときめかなかったんだな。

「俺のために…心込めてくれたんやって思って、胸にしみてきたっちゅーか…」

アレッ…???
でもなんだかフワフワしてる…。

洗脳の効力が弱まってるのではないだろうか????

声もなんか疲れてるし、まさか白石お前…。

抗っているのか…!?!?!?
いままさに、システムから言わされているこのセリフに!!!!

なんか頭の中ゴチャゴチャしてそうな喋りは、そういうことだったのか…。
システムから無理矢理甘い言葉を言わされそうになってて、ずっと抵抗していたんだ…。

そして「長電話になってまうから」と電話を早々に切る白石…。

やりきったんだな、白石…。
貫いたんだな、佐伯くんへの愛を…!!!!

兆しが、兆しが見えてきました…。
今度こそ、佐伯くんと白石が平和にイチャラブできる未来の兆し…。


思えば、テニラビ運営が頑なに佐伯くんのバレキスを実装させないのも…。
システムの崩壊を恐れているからなんですかね????

白石が毎年バレンタインガチャ皆勤してるのも…。
佐伯くんとのバレンタインを待ってるからなんですかね????

この先二人はどうなるのか、これからもテニラビを観測し続けようと思います。

佐伯くんが正式な存在としてテニラビに実装されるのを祈って…。


ここまでお付き合いいただきありがとうございました。


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